SPECIAL TALK

事業部門トップ対談

現場は
使命感に満ちている。

プラント事業本部
副本部長
寺本 忠芳
Tadayoshi
Teramoto
原子力事業本部
副本部長
谷口 紀夫
Norio
Taniguchi

事業の現状

新しい領域へと攻めていく。
強みは「人」の持つ技術力。

まずは、それぞれの事業の現状からお話ししましょうか。プラント事業本部では、もともと関西電力の火力発電プラントのメンテナンスを手がけていたのですが、昨今の脱炭素化という大きな潮流のなかで、火力発電プラントの仕事が少しずつダウンサイズしているのが現状です。そこで、関西電力以外のさまざまなお客さまに対し、積極的な営業を展開し、最近では石油化学プラントなどの分野に進出していっています。今、プラント事業本部全体の売上の約半分は、関西電力以外の分野で占めようとしています。今後は、再生可能エネルギー分野にもこれまで以上に進出しようと活動を進めているところです。

原子力事業本部では、原子力発電プラントにおける震災後の新規制基準への対応業務が現在も続いています。それが一段落すると、今度はその業務を通して得たスキルを、別の電力会社の原子力発電プラントや、他の原子力関連設備などに活かせるよう、営業活動を展開しているところです。

どちらの事業本部も、新しい領域へと攻めていく考えは共通していますね。その際、プラント事業本部の場合は、まずは得意な発電関連設備から担当させていただき、そこで信頼関係を築いて少しずつ他の設備も任せてもらうようにしています。当社の社員が持つ使命感や責任感、「馬鹿正直」と言われるくらいのまじめさが、評価されていると感じています。

当社の財産は、やはり「人」ですからね。技術力も人に付くものなので、原子力事業本部では今、一人ひとりの個人値をさらに高めるよう取り組んでいます。その個人値を、うまく下の世代にも引き継いでいくことで、集団値や組織値にしていくという考えです。ただ現状でも、全国的に見て原子力発電プラントの設計や検証といった分野の技術力においては、同業他社の中では当社が頭一つ出ていると自負しています。

引き継ぐという話が出ましたが、当社は今、ベテランと若手の間の中間の世代が少ない。今後、ベテランが定年を迎えていくので、若手には大きなチャンスになると思います。

仕事のやりがい

インフラを支える使命感と、
工事をやり遂げる達成感。

当社の仕事のやりがいといえば、やはり電力という重要なインフラを支えている使命感でしょう。

その通りですね。日本は災害の多い国ですが、そのとき、何にありがたみを感じるかといえば、やはり電気です。それを維持しなければならないという使命感は、社員全員に共通するやりがいですね。それともう一つ、達成感も大きなやりがいです。

現場監督の仕事であれば、工事の規模によっては何百人という協力会社のメンバーを動かして進めていく。大きな設備を分解して、組みなおして、試運転して、うまく動いたときの達成感は言葉にできません。

私も担当者時代に、当社として初めて取り組む検査工事に携わったことがありますが、本当にものすごく苦労をして、なんとか工事を終え、最後に国の検査官がポンと適合のハンコを押してくれたときには、もう一人の担当者と抱き合って喜んだのを覚えています。

あと変わったところでは、兵庫県にある世界最大の地震実験場のメンテナンスも当社が担当しています。ここの担当者はまた少し違った使命感をやりがいに感じていると思います。

働き方とキャリア

多様なステージと
充実の教育研修で
一人ひとりを活かす。

当社の業務で最も多いのが、現場監督です。現場を担当する関係上、原子力事業本部の場合だと必然的に原子力関連施設がある場所が勤務地になります。たとえば福井県内の発電所であれば、地元採用が多いのですが、地元にこだわる人は地元で働いてもらうし、他所でもかまわないという人には他エリアの発電所を担当してもらいます。もちろん適材適所が大前提となりますので、すべて希望通りとはいきませんが。

そこは、本人の希望が尊重されるところはありますね。勤務地だけでなく、業務内容についても同様に、本人の希望というかタイプが考慮されます。

現場監督は大人数を束ねなければならないので、高いコミュニケーション能力が求められますが、私の部下でどうしても人とうまくコミュニケーションがとれない社員がいました。そこで設計部門に異動させたところ、今ではバリバリ仕事をしています。

設計以外にも、安全管理や品質管理、あるいはハイグレードな溶接士など、さまざまな業務の選択肢があります。勤務地も担当業務も、一人ひとりの社員がそれぞれの働き方を実現できるステージが用意されている点は、当社の魅力でしょうね。

もちろんキャリアアップしていくうえでの教育研修はしっかり行います。原子力発電プラントであれば、扱う機種によって必要となる資格が異なるため、まずはその中のひとつを取得してもらいます。その後、さらに上級の有資格者へとランクアップを目指します。

プラント事業本部でも同様にスキルアップを目指してもらいますが、これからは現場監督だけでなく、安全管理や営業など、もっと多様な業務を担当しながら、プラントのプロとして成長していってもらえるような仕組みを作ろうと考えています。

いずれにせよ、しっかり教育しますので、入社するときにはまったくの未経験、専門知識ゼロで問題ありません。中途入社者には、美容師や保育士など、全然違う業界から飛び込んでくる人もいます。

職場の雰囲気と生活

のびのびと仕事ができる
風通しの良い職場。

関電プラントの社員は一言で表現すると、「まじめ」。仕事に対して、という意味ですが。

それは共通していますね。ただ一人ひとりを見ると、個性の強い人が多い。そして、困っている人を見ると誰彼なしに助けてくれる。そういう面倒見の良いところも特徴です。職場の風通しも良いので、みんなのびのびと仕事をしているのではないでしょうか。

「風通しの良い職場」というのは重要なキーワードですね。仕事を円滑に行うためには、何でも言い合える環境が必須です。そのため原子力事業本部では、事業所の中にコンプライアンス委員を置いたり、社員アンケートをとったりして、働きやすい環境が実現できているかどうかを常にチェックするように努めています。

同じ関電プラントでも、事業所によってけっこう雰囲気が異なるので、いろいろな事業所を経験するのも新鮮でおもしろいかもしれません。そこは本人の働き方に対する希望にもよりますが。地元で腰を落ち着けて同じ仕事を究めたいという人もいれば、いろいろな事業所を転々として常に新しい仕事にチャレンジしたいという人もいる。そうした本人の希望や適性はわりに考慮されますね。

生活面についていえば、現場勤務の社員は、地元出身で自宅から通っている人と、他府県から来て寮に入っている人と両方います。オフタイムは、地元出身者はこれまでと変わらず地元の友だちと遊んだり、入寮者は会社の仲間とフットサルや釣りなどを楽しんだりしています。もちろん、オフタイムは一切会社と関わらないという人もいる。そのあたりは、まったく自由です。

若手に話を聞くと、休暇が取りやすいこともあって趣味を続けている人が多いようです。オンオフの区別がはっきりしているので、たとえば今日、「明日休みます」と言いだしても業務に支障がなければ問題ない雰囲気はあります。

学生へのメッセージ

使命感を共有できる
多様な人財と
これからを一緒に
つくっていきたい。

時代によって生活様式というのは変わるものですが、どんな時代であってもインフラは必要で、なかでも電気は最も重要だと思っています。当社は、そうした不可欠なものを作り出している電力会社のプラントを支えているんだということを、ぜひアピールしたい。

仕事面ではそれに尽きますね。暮らしの面では、関西電力グループということで福利厚生が充実しているので、結婚して自分の家族を持っても安心して暮らしていけると思います。

あと、求める人物像としては、コミュニケーション能力がある人。特別に高い必要はありません。人並みに意思疎通ができて、相手の気持ちがちゃんとわかり、自分の考えを伝えられる人。

自分一人でやる仕事ではないので、一定以上のコミュニケーション能力は求められますね。とは言っても、仕事をしていれば自然と身につくものですが。私などは、入社して10数年ずっと技術者として仕事をしてきて、ある日突然、営業を担当することになって・・・。でもいざ飛び込んでみると、何かあれば上司や先輩が助けてくれるし、経験が力に変わっていく。仕事が人をつくってくれるものです。

現場にはいろいろなタイプの人がいるので、そこに素直な気持ちで入っていって、構えることなくおつきあいをすることですね。胸の底に使命感さえしっかり持っていれば、大丈夫です。

その通り。使命感の表現方法は人それぞれです。守り支えるタイプに、挑み攻めるタイプ。いろいろな人を仲間に迎え入れて、ぜひ当社のこれからを一緒につくっていきたいと思います。

寺本谷口:あなたのチャレンジをお待ちしています!