先輩紹介

福井の大学で原子力を学んでいたことから、福井の原子力発電所で働きたいという気持ちを強く持っていました。発電所ではさまざまな会社が活躍していますが、その中でも関電プラントを選んだきっかけは、兄が別の会社で現場監督をやっていて、やりがいやおもしろさをよく聞いていたからです。また、入社すると女性技術者第1号になるとのことだったので、ぜひチャレンジしたいと私の心がうずうずしたのが決め手となりました。第1号だからこその辛さもあるかもしれませんが、小学校の先生から聞いた「ファーストペンギンになれ」という言葉が頭に残っていて、「今だ！」と思って入社を決意しました。

現在は大飯事業所の計装業務に従事しています。計装業務機器は、各設備の圧力・流量・水位などを測定し、その情報をもとに監視・制御することで発電所を安全で安定した状態に保つための重要な設備です。車の自動運転に例えると、各センサーのようなものです。当社では、各センサーに異常がないか定期的に点検し、異常があれば調整や取り替えをするといった業務の施工管理を行っています。
とはいえまだ一人でできることは少なく、日々実施する作業予定表、お客さまへ工事の出来栄えを報告するための点検記録の整理など、机上業務のお手伝いと、あとはひたすら現場に出向き、先輩や協力会社の人たちに作業内容を聞いてメモするということを重ねながら、一つひとつ業務を覚えています。女性第1号としての心配もありましたが、周囲の人は皆さん優しく受け入れてくださり、とても働きやすいと感じています。

計装機器は発電所のさまざまな箇所に設置されており、先輩に連れて行ってもらう現場はそれぞれとても新鮮ですべてが印象的です。学生時代にも発電所見学をしたことがありましたが、そのとき通った見学ルートとは違って、内部は発見の連続。いろいろなところで工事や点検が行われているので、通れるルートも日々変わり、迷子になりそうなときもあります。そんな私から見る先輩方の後ろ姿がまた印象的で、あらゆることに目を配り、先回りして対処する姿を見ると、「私もいつかこんな風に仕事ができるようになりたい！」とやる気が高まります。