先輩紹介

大学院で原子力・エネルギー安全工学を学んでいた関係で、原子力発電所を見学する機会がありました。それまで、原子力発電の仕組みは学んでいたものの、本物を目にするのは初めてで、大きな建物の中に機器や配管が所狭しと並んでいる様子を見て、規模の大きさに驚きました。そして、それらの機器や配管すべてに役割があり、一つひとつが正しく機能することによって、電気が安定的に発電・供給されているところに惹かれました。自分も、こうした発電所の維持運営に携わる仕事がしたいと考え、関電プラントを志望しました。また、採用担当の方も話やすかったので、社風にも良い印象を持ちました。

入社してから約4年は原子力発電所で現場監督をしていました。2018年に本店に異動して以降は、積算や工事実績管理を行うシステムの再構築プロジェクトに携わっています。関電プラントは現在、幅広い企業の設備メンテナンスを手がけるという事業構想を持っており、今回のシステム再構築は、そうした事業戦略を見据えたものです。
私自身は、当社と協力会社の間に立ち、プロジェクトが円滑に進むよう交通整理をしていくのが主な役回り。業務の担当部門からの要望と協力会社の理解に相違がないか、設計がまちがっていないかなどを日々確認しながらプロジェクトを推進しています。
数カ月後には、3年がかりで構築してきたシステムが一部運用開始となる予定で、無事に船出できるか今から心配半分、楽しみ半分の気持ちです。

異動してきた当初は、システムのシの字もわからない状態だったので、知識の習得に苦労しました。実際にシステムを使ったり、設計書を読んだり、わからないことを周囲に聞いたりしながらスキルアップに努めました。また、社内システムの構築には関連部門の業務の理解が不可欠ですが、プラント部門は原子力部門とはシステムの作りが異なるため、まずはそれを理解することからのスタートでした。
数年にわたり、業務を通して地道に知識やスキルを積み重ねていった結果、今では「こういう理由から、こうすべきだ」と、自身で明確な根拠とともに判断できるまでに成長しました。現在、システム開発の一部については中心的な役割を担っており、担当部門からも頼ってもらえるようになりました。