KP PEOPLE

先輩紹介

09

設計・専門技術

Y.N.

原子力事業本部
大飯事業所
技術課 放射線管理係
2020年入社

入社理由

発電所で放射線管理に携わりたい。

大学で放射線管理業務の手伝いをしていたため、放射線管理に興味がありました。また、学生時代に福島第一原子力発電所を見学する機会があり、原子力発電所の安全を守る仕事に対する使命感が芽生えたことから、発電所に勤務する仕事を志すようになりました。
関電プラントとの出会いは、大学でした。社員の方が大学に来られて、事業や仕事について説明されているのを聞き、放射線管理の仕事はもちろん、発電所の設備工事にかかわる業務にも大いに関心を持ちました。この会社なら使命感を持って長く勤めることができそうだと感じ、志望しました。

業務内容

放射線を管理し、被ばく低減対策を実施。

現場の放射線管理業務に従事しています。放射線や放射性物質は自然界にも存在し、常に人は被ばくをしていますが、原子力発電所では特に自然界「+α」の放射線影響を受ける可能性があるため、その「+α」の放射線影響を作業される方々ができる限り低く抑えられるように管理するのが、私の役割です。
例えば放射線量の管理では、事前に工事予定現場で放射線量を測定したうえで、被ばく低減対策を考案し、まず工事の打ち合わせの場で作業責任者(現場監督)と関係者全員に周知します。工事が始まると、現場に赴いて、事前に測定した放射線量と差異がないかを適宜確認し、お客さまや協力会社の方々に作業記録として報告します。
現場に携わるすべての人の安全を守る、極めて責任の重い仕事であるため、毎日緊張感を持って業務にあたっています。

心に残るエピソード

キャビティの除染工事に挑戦。

原子炉容器が設置された「キャビティ」と呼ばれるプールのような場所の除染工事を担当したときが印象に残っています。キャビティはその装置の性質上、放射線量が非常に高く、被ばく低減対策も難しい場所です。加えて、当時は私自身もまだ経験が浅かったため、協力会社の放射線管理員を交えた打ち合わせはもちろん、朝礼時におけるその日の被ばく低減の周知を徹底して、作業を進めていきました。
最もつらかったのは「クリティカル工程」と呼ばれる期間で、この工程は特に重要であることから、工程を決して遅らせてはならないというルールがあります。その間は24時間体制の作業を余儀なくされ、私も夜勤で業務にあたりましたが、夜間は先輩もいないため、責任の重さをより強く感じました。
その期間を乗り越え、最終的に問題なく工事が終了したとき、大きな達成感を感じました。

やりがい

作業される方々の
命を守る仕事。

私のような放射線管理員がいなければ、作業される皆さんは被ばくの危険にさらされることになります。その意味で、放射線安全を守るこの仕事は、すなわち作業される方々の命を守る仕事であり、極めてやりがいが大きいと認識しています。毎日、放射線管理上問題なく、作業される方々が発電所から出たことを確認する。いわばそれが、私の仕事の成果です。
また、自分が考えた被ばく低減対策を、作業される方々が実施しているのを確認したときには、充実感を感じます。

これからの挑戦

今と異なる仕事にも
チャレンジしたい。

原子力発電所の設備に関する知識は、放射線管理の業務だけでは知ることができない部分が多いので、一度、設備メンテナンスにおける作業責任者の業務を担当してみたいと思っています。
そうした経験をすることで、違った視点から原子力発電所を見ることができるため、自身の知識や考え方をより高いレベルへ向上させ、より良い仕事ができるのではないかと考えています。

学生へのメッセージ

一旦立ち止まって
行動できる人が必要。

原子力発電所で働く上で避けて通れないのが、厳しいルールです。発電所で働く人たちは皆、「絶対に事故を起こしてはならない」という強い信念を持って仕事をしています。そのためには、自分が下した判断に対して「本当にそれでいいのか?」と、常に問いかけることが重要です。メール一通とっても、送り先をまちがっていないか? 致命的な誤字がないか? など、日頃から一旦立ち止まって行動できる人が必要であると感じています。

一日のスケジュール

  • メールチェック、当日の作業を確認

  • 全体朝礼、危険予知活動

  • 現場での放射線管理業務

  • 昼食

  • 係内昼礼

  • 引き続き、現場の放射線管理業務

  • 当日の作業記録作成・提出、翌日の作業を確認

  • 退社

休日の過ごし方

すっかりゴルフにハマっています。
社会人になってから始めたゴルフに、すっかりハマっています。打ちっぱなしの練習にまめに通い、月に3回のペースでラウンド。WEB動画でフォームの研究をしては自分でも試して・・・。ゴルフを通して人間関係の幅も広がっています。