Project Story

プロジェクトストーリー

関電プラントの実績事例を、
プロジェクトストーリーとして
ご紹介いたします。

project story. 01

原子力発電所 新規制基準に基づいた 「安全対策工事プロジェクト
(特重プロジェクト)」

クライアント
関西電力株式会社
期間
2013年〜

Summary概要

関西電力株式会社の新規制基準対応工事(重大事故対策(シビアアクシデント(以下SA)及び特定重大事故等対処施設(以下特重))における工事コスト低減と工程短縮を実現。

そこで培った技術やノウハウを電力事業者や関係事業者に紹介させていただき、東北電力や北海道電力からは新規制基準対応工事の一部について工事や設計委託に参画させて頂くなど、関西電力の原子力発電所以外のさまざまな現場へと展開させています。

同時進行する
大規模プロジェクトで
コスト低減と工程短縮を実現。

お客さまの課題 原子力発電所の新規制基準に適合する設備の設置や改造における工事コストの低減と工程短縮をしたい。

福島第一原子力発電所事故を契機に、2013(平成25)年7月に原子力発電所の安全性向上を目的とした新規制基準が施行。各電力会社はこの基準に基づいた工事の許認可を得るために、早くても数年、なかには10年以上を準備に費やしている例もあります。その間のコストやマンパワーが多大になっていることに加え、SA工事や特重工事で多くの設備増改造やプラント運転保守の運用見直しをおこなう必要があり、工事コストの低減と工程短縮が大きな課題となっています。

復水タンク竜巻飛来物対策設備設置工事

関電プラントのソリューション

蓄積された専門的なスキルにより、
それぞれの工程フェーズに的確に対応。

関電プラントでは、多種多様な新規制基準対応工事を経験し、専門的なスキルを蓄積しています。特に特重工事ではプラント建設のように「基本設計段階」で工事の成立性検討等の工事計画をおこない、「詳細設計段階」で配置設計や耐震、強度評価等をおこなうことから、それらを実施できるスタッフの配置と設計や施工の外部協力会社の開拓、またスタッフのスキル向上などをゼロベースでスタートさせて、軌道に乗せてきました。SA工事、特重工事共に高浜3.4号機の運用を皮切りに、後続ユニットについても順次再稼動を果たしています。

海水ポンプ竜巻飛来物対策設備設置工事

多くの課題を改善してきた経験が、
同時進行するプロジェクトを遂行可能に。

その間、さまざまな困難がありましたが、なかでも新規制基準対応工事が美浜、高浜、大飯の3サイトでほぼ同時に始まったときは大変でした。各現場が同時進行することにより、対応するスタッフの確保が難しいうえに、関係する外部協力会社が多岐に渡ることによるコミュニケーションの煩雑さが相まって、工事は困難を極めました。しかし、これまで多くの課題に直面し、その都度対応し改善してきた経験により、人財を育成できたこと、そして教育テキストや社内標準を整備することでカバーし、無事乗り切ることができました。

1次系熱交換器耐震裕度向上工事(改造後の健全性確認)

プロジェクトを終えて

今回のプロジェクトを進めるにあたってはクライアントにも多大な協力をいただきましたが、その分クライアントにとってもコストや工程面でのメリットは大きく、再稼動できたプラントの実績について高い評価をいただきました。

今後は、この経験を大きな財産とし、他の電力会社における再稼動へ向けた新規制基準対応工事にも貢献していきたいと考えます。

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