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サステナビリティ

原子力発電設備の
新規制基準対策プロジェクト
火力発電設備の定検工程
短縮化プロジェクト
定検工程を見直すことで、大幅な工期短縮を実現し、高効率発電所の停止期間を最小限に抑制。お客さまニーズに最大限ご協力しました。
従来の考え方では
難しい工程をイチから見直し、
チーム一丸となって成功へ導く。
定検工程を短縮することで、燃料抑制などのメリットがある一方で、作業の難易度が上がり、協力会社様にリスクが伴い、大きな負担をかけることになります。そのリスクと負担をどう解消するかが課題でした。
本プロジェクトは、「計画立案」「事前準備」「実施」の3つのフェーズで進行しました。まず、計画立案フェーズでは、お客さまとの間で毎週のように繰り返される工程精査の打ち合わせを約一年にわたっておこないました。そのなかで大切にしていたのは、難しいことは「難しい」と理由とともにきちんと伝えること。例えば、狭隘なエリアでの上下同時の作業は工程短縮には有効であるものの、落下物等の危険性が伴うため、安全管理の責任を負う当社としては受け入れるわけにはいかない工程でした。そういったことを一つひとつ丁寧に検証し、判断していきました。
次に、事前準備フェーズでは、効率的な作業ができる資機材を購入したり、消耗部品の多めの購入をお願いしたりするほか、天井クレーンのスピードアップなどの機器をカスタマイズするなど、計画実施のために必要と思われるものは可能な限り準備をしました。綿密な準備を整えたうえで臨んだ実施フェーズでしたが、進んでいく途中で何度も協力会社からは「これは無理です」との意見を突きつけられました。その都度、お互いが知恵を出し合い、クリアしてきました。今回のポイントとして、工程の見える化があげられます。作業現場のいたるところで、進捗状況を掲示しました。その結果、お客さまはもちろん、当社や協力会社の誰もが状況をリアルタイムで認識でき、それぞれの立場で、次になにをなすべきかがすぐに分かるため、不測の事態でも柔軟に対応することができ、無事プロジェクトを成功させることができました。
プロジェクトを立ち上げた当初、お客さまも自身で立てた目標ながら、本当に実現できるのか疑問をお持ちでした。しかし、当社とともに検討し、困難な課題をクリアするたびに「なんとかなるのでは?」と感じ始め、いよいよ定検が始まるころには、メンテナンス作業のイメージが共有できるまでになったとのこと。実際のメンテナンス作業も無事故・無災害で、大幅な工期短縮を達成できたことに大変満足されていました。
原子力発電所 新規制基準に基づいた
「安全対策工事プロジェクト
(特重プロジェクト)」
火力発電設備の定検工程短縮化
プロジェクト